よくアイルランドって何がいいの?という質問を受けます。(そりゃ3度も行ってりゃ聞かれるよ。)
とは言うもののこの質問は意外と答えるのが難しいのです。
勿論、本場のアイリッシュミュージックを思う存分楽しめるという答えはすぐに出てくるのですが、
そのあとが難しい。何故なら、何も無いのがアイルランドの良いところだからです。
他のヨーロッパの都市のように、古く美しい建物や美術品が沢山あるわけでもなく、
イギリスのように洗練された文化があるのでもなく、(かつてイギリスに破壊された修道院跡はよく見かける。)
高い山があるのでもなく..と無い無いづくしなのです。
まあ田舎ですよ。あるものと言えば、エメラルドグリーンの大地。それに牛、牛、馬、羊、羊、牛、牛といった感じなのですが、これが良いのです!ぼくなどはこのアイリッシュ・グリーンとでも名づけたくなるどこまでも続く鮮やかな草原に抱かれているとフワッと体が軽くなるような感じがします。
そこで、今回は以前から行きたかった、南西部随一の景勝地である170kmに渡るイベリア半島を回るバスツアーをご紹介します。其の名も”Ring of Kerry”(ケリー周遊路)。

ここの緑は濃かった。
アイルランドでバスといったらこのバス・エーレンです。
エーレンとはゲール語(アイルランド語)でアイルランドという意味です。路線バス、長距離バス、今回のようなバス・ツアーとなんでもござれ。ちなみにこのツアーは満員。日本人は我らだけ。アメリカ人、フランス人、ロシア系の叔父さん叔母さんが多かったかな。
ちなみにこの日のツアー、丸一日で23,4ユーロ日本円で3,400円ほど。安い!
今回のドライバー兼ガイドの叔父さん。(お兄さん)
話術も巧みなようで皆さんを笑わせていました。
しかし訛りが強くて、僕にはほぼ、
○□%$#%&%'(!!!△▼としか聞こえなかったのが残念です。
本題とは関係ないのですが、途中昼ごはんの休憩で1時間ほど立ち寄ったキラーニーという街。
なんとこの場所、最初のアイルランド旅行で2泊し、僕の中では1、2を争うほど気に入った場所。
その後は泣く泣くルートから外していたのですが、
思いもかけない形で再訪。
この1時間、文字通り夢の中にいるようでした。
この感じ、分かってもらえるかなぁ?
そのキラーニーで軽く昼食。
カフェモカにチリビーンズをクレープ状の生地で包んだもの。
これが以外と美味。
朝はフルアイリッシュブレックファーストを食べていたので、
これくらいが丁度いいのです。
さて、いよいよRing of Kerryに突入。
ところがこの天気...。
南西部はもっとも気象の変化が激しい場所。
どうなるこの旅?!
と、思ったら数十分後には晴れてました。
ここは途中立ち寄ったパブ。
どうやら、ドライバーさんとしては、ここで昼食をとって欲しかったらしい。腹が減っていない我らは、早速ギネスとツマミを注文したのですが、そのツマミが何だったのかは記憶にございません。
(飲みすぎて記憶が飛んだわけでは無い。)

(....で、かみさんに尋ねたら、マッシュルームフライという事でした。
そういえばそうだ。これは美味かった。
取り合えず軽いジャブ的景色を楽しむ。
上記コメントと同文。
ここからの景色は素晴らしかった。
ここの緑はあまりに鮮やかで、なんだか変な感じがしました。
大西洋であります。
海の色まで違う。
どうぞクリックしてお楽しみ下さい。
上に同じ。
おっと、また曇りであります。
ここはウォータービル。
それにしてもここに移っている女性?、
僕には人形のように見えてしまうのですが......。
なんとこのウォータービルにはチャップリンの別荘があったという事であります。海辺のチャップリン。
Oh!Ireland!
帰路の途中ケンメアという小さな街で夕食休憩。明るいようですが、既に夜の7時ごろだったと思います。それにしてもカラフルな建物。
時間があれば1泊したくなるような素敵な街でした。

ここからは全てケンメアの写真です。
ちょっと不思議な山。
ここだけの話、何か棲んでますよ、絶対。
これがあのアイリッシュ・クロスです。
何屋さん?それともただの絵?
さらばケンメア、
そしてRing of Kerry!!
平成アイルランド紀行 Ring of Kerry篇